はじめに
あなたは
「カーリースって、なんかこわい」と思っていませんか?
最近よく耳にするマイカーリースですが、名前は聞くけどよくわからないとか、普通に買うよりも高額になったり、いろいろ制約があったりしてこわいから私には関係ないって思っていませんか?
たしかに、現金一括購入などと比べると走行距離などの制限があったりしますが、
その内容を把握したうえで上手に利用すると大変節約になり、また便利でメンテナンスの管理やお金の管理もしやすくなるんです。
ですが、みなさん、カーリースの内容がわからないため、いわば食わず嫌い状態でいる方が多いというのが現状です。
逆に過去にカーリースを知らないがために、自分に合っていない損な購入の仕方をしてしまっている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなリースに興味あるけど、本格的に手を出すのは不安という方にこれだけでマイカーリースの全容がわかる「マイカーリースの教科書」を作成しました。
なにごとも知らないということは不安でなかなか一歩踏み出してみることはできません。
リース契約もおなじで、契約内容の仕組みや意味がわかれば自分の中に感じていた不安が解消され、現金一括購入やローン購入と比較したうえで自分に合った自動車の購入方法がわかるようになります。
たとえば
・サブスクリプションサービスとは?
・レンタカーとの違いは?
など、言葉の意味や理由を知ればもっと車選びの選択肢が増えます。
ぜひあなたもこの「マイカーリースの教科書」を読んで、失敗しない車選びをしてください。
第一章 カーリースとは
カーリースとは、車を一定期間レンタルする契約のことです。契約期間中は自由に車に乗ることができ、車を購入しなくても利用できます。また、月々の支払いは契約終了まで定額であり、車の維持費である車検費用や税金なども含まれます。頭金は不要で、まとまった出費もなく気軽に新車に乗ることができます。
カーリースの基本的な概念と仕組み
カーリースという言葉は聞くがよくわからないという人のために、概要とよく似た存在のカーローンとの違いを説明します。
カーリースの概要
カーリースは、リース会社が所有する車を一定期間、月々定額で借り受けるサービスです。
利用者は自分が選んだ新車に対して、購入ではなく、リース会社からの長期的な貸し出しの契約に基づいて一定期間使用します。
このサービスの主な特徴は、初期費用が少ないか不要で、維持費を含む月額料金を支払うことにより、新車に気軽で手軽に乗ることができる点です。
契約満了後は通常、車をリース会社に返却しますが、一部のプランでは購入オプションを選ぶことも可能です。
カーリースは、車の所有ではなく使用権を得るという点で自動車ローンと異なり、お得に新車を利用したい人に適しています。
カーリースの仕組み
カーリースは、リース会社が契約者の選んだ新車を購入し、その車を契約者が一定期間、月々決められた使用料金を支払いながら利用するサービスです。
利用者はリース期間中、車の維持費も含む定額料金を支払い、新車に乗ることができます。
契約満了時には、通常、車をリース会社に返却することが前提となっていますが、契約によっては購入することもできるようになっています。
カーリースは購入とは異なり、所有権はリース会社にあり、利用者は使用権を得る形になります。
これにより、初期費用を抑えて新車を利用できるというメリットがあります。
カーリースとカーローンの違い
- カーリースとカーローンの主な違いは、所有権の扱いと購入後の責任にあります。
- カーリース: 利用者はカーリース会社から車を一定期間借りる形式で、月々定められた使用料金を支払います。利用者は車の所有権を持たず、契約期間終了後は車をリース会社に返却します。リースのメリットは初期費用が低いか不要であり、維持費用や税金が料金に含まれていることが多いです 。
- カーローン: 購入者はローンを利用して車の購入費用を分割払いします。ここでの最大の違いは、ローン完済時に利用者が車の所有権を持つことです。カーローンは、自動車を購入し、その費用を時間をかけて返済するシステムになります 。
簡潔に言えば、カーリースは「車を借りる」ことであり、カーローンは「車を買う」ための資金を借りることです。選択は、車に対する個人のニーズ、財務状況、および所有権をどのように扱いたいかに依存します。
第二章 カーリースのメリット
カーリースには多くのメリットがあります。以下にその主なものをいくつか紹介します。
頭金不要で新車に乗れる
カーリースでは、かならずしも頭金を用意する必要がありません。そのため初期費用を抑えて新車に乗れます。
通常の自動車リースや購入では、税金や保険代、申込金などで初めに頭金を用意する場合があります。。しかし、カーリースでは頭金が不要です。
頭金が不要なため、新車に乗りたいけれど大きな出費を抑えたい方に適しています。
月々の支払いが均等で安心
カーリースでは、毎月一定額の支払いを行います。予測可能な支払いスケジュールで安心です。
カーリースでは、月々の固定料金を支払うことで車を利用できます。この料金には車両本体価格の他に、自賠責保険料、自動車税、環境性能割、自動車重量税などの諸費用が含まれています。
一定の月額料金のみで新車に乗れるため、予算を立てやすく、家計管理がしやすいです。
税金や諸費用が含まれている
カーリース契約には税金や登録料、自動車保険などが含まれているため、別途支払いの手間がありません。
通常の購入であれば年度初めに自動車税、車検時には自動車重量税、自賠責保険料等といった必要な費用が発生し、まとめて支払わなければなりませんが、カーリースの場合はそれらをすべて含めて均等払いとなっているため、事前にお金を準備する必要がなく、手間も心配もありません。
メンテナンスの心配が少ない
新車を使ってリース契約をしていますのでメーカー保証がついており、期間中は通常、メンテナンスや修理にかかる費用がカバーされています。
カーリース契約のなかにメンテナンスサービスが含まれていることがあります。リース会社が車の点検や修理をサポートしてくれるため、安心して利用できます。
新車に乗れる
カーリースは新車を手に入れる良い方法です。最新のモデルに乗りたい方に適しています。
おもに新車をリースするため、車の新品感を味わいたい方や、最新の安全機能を備えた車に乗りたい方におすすめです。
ビジネス利用に適している
カーリースは法人やビジネス用途にも適しています。
期間中の車両にかかる経費が一定になるため、経費計上がしやすいです。
また、税金や保険料を別途計上しなくていいので非常にわかりやすくなります。
車の乗り換えが簡単
カーリース終了時に新しい車に乗り換えることができます。車のライフスタイルに合わせて選択できます。
第三章 カーリースのデメリット
金銭管理や車両管理に便利で気軽に乗れるカーリースにもメリットの反面、デメリットも存在します。
どんな契約でも良い面、悪い面が存在するのですが、内容をよく把握したうえで自分にあった選択をすることが大事になります。
総支払い額が高くなることがある
カーリースは月々の支払いが均等ですが、諸費用やメンテ費用も含まれていることがあり、総支払い額はローンより高くなることがあります。
残価精算のリスク
カーリース終了時に車両の残価を精算する際、車両の状態によって清算金が生じる可能性があります。
走行距離や外観の傷などで大幅に想定されている状態よりも悪くなっている場合は想定の標準状態との比較をして、差額を精算する必要が発生します。
過走行になりそうな人は事前に確認をしましょう。
車両の所有権がない
カーリースでは車両を所有するわけではなく、終了時に返却する必要があります。
そのため、車検証上の所有者はカーリース会社です。
ですが書類上の定義のようなものなのであまり気にする必要はありません。
制約された走行距離
精算のところでもお話しましたが、カーリース契約では契約期間中の走行距離が設定されています。
距離制限の定義はリース会社ごとに取り扱いが違います。
そして、どの会社でも超過した場合は追加料金が発生する仕組みです。
一部、買い取りすることを前提に走行距離オーバーでも精算をしないというリース会社もありますので事前に調べておくといいでしょう。
カスタマイズの制限
カーリース車両は一般的にカスタマイズが制限されています。
これも精算に関係しますが、最終的に返却しなければならない約束なので、個性的な変更を加えたい場合は注意が必要です。もしくは、返却時に元の状態に戻すことが必要になります。
なかには改造状態で返却を認める場合もありますが、それはリース会社や販売店での判断になりますので、ユーザーサイドで判断することは危険です。
また走行距離と同様に買い取りするならば精算免除になる場合もあります。
契約期間中の変更が難しい
カーリース契約中は契約内容の変更が難しいことがあります。
契約期間中の税金やメンテ費用を考慮したうえで月々のリース料を計算しているため、途中での解約は違約金などの清算金が発生します。
予定外の事情で契約内容を変更したい場合は注意が必要です。
第四章 カーリースの選び方
ひとくちにカーリースと言っても、様々な会社が取り扱っていてそれぞれに特徴があります。
ここでは主な会社の比較する際のチェックポイントと、人気サービス5選を紹介します。
リース会社の比較
カーリース会社を比較する際にはいくつか重要なポイントがあります。以下に、カーリース会社を選ぶ際にチェックしておきたいポイントを詳しく説明します。
- 取り扱い車種のラインナップ:
- 各カーリース会社が取り扱っている車種を確認しましょう。
- ラインナップが豊富な会社は、欲しい車種を見つけやすくなります。
- 特定のメーカーの車種しか取り扱っていない会社や、複数のメーカーの車種を取り扱っている会社があります。
- 契約内容や独自プランなどの特徴:
- 契約内容や独自プランを比較しましょう。
- 月々のリース代、税金、保険料、車検費用などが含まれているか確認しましょう。
- 途中解約時の費用もチェックしてください。
- 各社の値段の違い:
- 各カーリース会社の値段を比較しましょう。
- リース料には車体価格や税金が含まれますが、オプション代や車検などのメンテナンス費も別途加算されます。
- 残価の設定も各社で異なりますので、月々の金額だけでなく残価も考慮しましょう。
人気のカーリース5選と特徴
- ジョイカルセブンマックス
- オリックスカーリース
- おトクにマイカー定額カルモくん
- KINTO
- ENEOS新車のサブスク
第5章 カーリースの手続き
審査申し込みから契約締結までの流れ
カーリースを利用する際の流れを詳しく説明します。以下は一般的な手順ですが、各カーリース会社によって異なることがありますので、具体的な手続きは事前に確認してください。
- 車種選択:
- カーリース会社のウェブサイトで、乗りたい車種を選びます。
- 豊富な選択肢から自分に合った車種を選ぶことができます。
- 見積もり:
- 選んだ車種に基づいて、実店舗に訪れたりオンラインで見積もりを取ります。
- グレードや契約期間、オプションサービスなどの条件を変えて、月額料金をシミュレーションできます。
- 審査申し込み:
- 契約内容が決まったら、審査申し込みを行います。
- オンライン見積もりの画面から直接審査の申し込みができます。
- 必要書類は運転免許証のみで、入力は5分程度で完了します。
- プランを決めて契約を交わす:
- 審査通過後、サポートデスクから電話で契約内容についての説明があります。
- 希望の車種が決まっていない場合でも、希望の月額料金に近い車種で審査に通るか試すこともできます。
- 契約書類が自宅に郵送され、署名捺印した書類を返送すれば、契約手続きが完了します。
- 納車:
- 契約後、ディーラーや販売店から納車日の連絡があります。
- 約束の日時に、契約者が指定した場所に納車されます。
カーリースは、車を購入するよりもスピーディーにカーライフを始められる便利なサービスです。必要書類や料金の詳細は各カーリース会社によって異なりますので、具体的な情報は事前に確認してください。
必要な書類と手続きのポイント
- 契約に必要な書類や手続きはリース会社によって違いますが、おおむねの必要書類はこちらです。
- 住民票 – 現住所を証明するために必要です。
- 印鑑証明書 – 契約書に記載する印鑑の認証に用います。
- 車庫証明 (駐車場証明書) – 車の保管場所が適切に確保されていることを証明する書類です。車庫証明の取得には、所轄の警察署に申請する必要があります。
ポイントとしては、事前にリース会社の指定する書類リストを確認し、必要書類を揃えておくことが重要です。特に車庫証明は取得に時間がかかる場合があるので、早めに手続きを開始することをおすすめします。
まとめ
カーリースは、新車に気軽に乗れるメリットがあります。
契約期間中の車両メンテナンスや車検代が含まれるため、維持費を抑えることができます。
一方で、長期的には購入より高くなる可能性があるというデメリットがあります。
また、車両の所有権がないため、カスタマイズが制限されるという点にも注意が必要です。
サブスクリプションサービスには、車以外にも音楽、映画、書籍などのサービスがあるため、自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。
コメント